【衝撃】カウンセラーになることを夢見ていた私は、とある宗教の人生相談のサイトにメアドを載せた。悩んでいる人達の力になりたいと思っていたが、そこで出会った人物によって次第に洗脳され、精神的に追い詰められていった…
でも基本的に鈍感な私は、そこには触れずにさらっと返していた。
17:名も無き+:2011/11/18(金) 14:02:13.14 ID:7/UTGync0
バイト脱いだほうがいい?
19:夕子 :2011/11/18(金) 14:15:01.11 ID:L7/lDu6X0
>>17
バイトを脱ぐ?
服なら着ててくださいね
18:夕子 :2011/11/18(金) 14:12:12.52 ID:L7/lDu6X0
そんなある日、唐突にこんなメールがきた。
「私はあなたを愛しています。結婚を前提に付き合ってくれませんか」
16才の私は困惑した。相手は43歳だし、会ったこともないし・・・。
ただ、私は、他人から「愛してます」なんて言われたことがなかったので、少し嬉しかったのだと思う。
告白といえば、中学の時に友達経由で2度されただけで、直接言われたこともなかった。
今考えると色々と支離滅裂なんだけれど、当時の私は極端に無知な箱入り娘だった。
少女漫画や映画に出てくるような、メールだけでお互いを知った男女が結婚する・・・
そんな恋愛が素敵だと思っていた中二病な私だった。
まあ、自分の両親が文通を通じて、知り合い、結婚した経緯もあったからなんだけど。
21:名も無き+:2011/11/18(金) 14:26:20.31 ID:P6ZbeMqv0
部長
夕子ちゃんの今後が気になって
仕事どころではありません!!!
23:夕子 :2011/11/18(金) 14:28:47.68 ID:L7/lDu6X0
>>21
読んでくださってありがとうございます
亀レスですが、よろしくお願いします
22:夕子 :2011/11/18(金) 14:27:17.85 ID:L7/lDu6X0
私は、「まだまく吉さんのことを、よく知らないので・・・会ったこともないし・・・」と返事をした。
彼は、「一度でいいから会ってもらえませんか」と言った。
私は、躊躇していた。そして、とりあえず電話をする流れになり、まく吉さんと初めて電話越しに話した。
彼は聡明な雰囲気の人で、話がとても上手だった。
こちらの警戒を簡単に解いてしまうような、話術を持っていた。
そうして、彼に言われるまま、1度会ってみることに決めた。
当時の私は高校生で、門限は夕方5時だった。
なので、指定した場所と時間は、爽やかな緑の多い公園に、昼の1時。
約束したことを半分後悔して眠れない夜を過ごすうちに、その日がやってきた。
24:夕子 :2011/11/18(金) 14:41:44.13 ID:L7/lDu6X0
あの日。夏の暑い日だった。
ピンクのワンピースを着て、私はそわそわしながら彼が乗っている電車が到着するのを待っていた。
あの時のなんともいえない緊張感は、今はもうはっきりと思い出せないが、それはもう心臓がドキドキしていたのを覚えている。
知らない人と会う、ためらいや罪悪感も感じていた。
待っている間に、踵を返して帰ろうかと思ったことも。
だけど、それ以上に好奇心と、約束したからには会わないといけない、そんな変な責任感が私の中にはあった。
25:名も無き+:2011/11/18(金) 14:56:28.89 ID:eXVXriX40
冷静に考えると親と子の年齢差だよなw
ウチがそうだとか思ってたら凄い気の毒になってきた…
27:夕子 :2011/11/18(金) 15:22:03.38 ID:L7/lDu6X0
>>25
そうですね、最初はすごく抵抗感がありました
でも私は結構おおざっぱな性格なので、30歳の人を好きになるくらいだから、40代でもそんなに変わらないんじゃないか、と思ってました(?)
26:夕子 :2011/11/18(金) 15:20:40.32 ID:L7/lDu6X0
電車が止まる。扉が開く。
私は、時刻表の影に隠れて、出てくる人達を見守った。
田舎の駅。降りてきたのは、一人だけだった。
その時思った第一印象は、ケンタッキーのおじさんだ。
(これ、もう本人が読んだら、色んな意味でゲームオーバーなので、ちょっと怖いけど続きを書きます)
背は高く、白髪交じりの頭に丸めがね。すこし小太り。
ひげこそ蓄えていなかったが、顔立ちも雰囲気もケンタッキーのおじさんにそっくりだった。
正直、驚いた。
何が驚いたかって、話で聞く限り、洋画に出てくるようなダンディーなおじ様が現れる予定だったから。
夢見がちすぎた私の心は半分折れた。
28:夕子 :2011/11/18(金) 15:47:52.70 ID:L7/lDu6X0
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