【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

……でも、今僕の目の前にいるのは、彼女ではない。

それが何だかとても不思議なことで、咲子さんの後ろ姿を、ただぼーっと見ていた。

すると、急に咲子さんは後ろを振り返る。そして、僕が見ているのに気付いた瞬間に視線を前に戻した。それから、ちょくちょく後ろを振り返りはじめた。

「……?どうかした?」

すると、彼女は照れるように顔を背けながら、呟く。

「……そんなに見られたら、少しだけ、恥ずかしいかも……」

「あ――、ご、ごめん……!!」

慌てて布団を被ろうとした。でも――

「――あ、待って!」

「え?」
「……やっぱり、見てていいよ……」

「う、うん……」

……なんなの、いったい。

「――どう?おいしい?」

咲子さんは、作った料理を持つ僕に、キラキラした視線を送りながら聞いてきた。