【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・
「あ……ああ……そう、なんだ……」
(――これは……マズイ!!!)
寝起きでぼけっとしていた僕の脳は、即座に高速回転を始める。
僕の部屋には、咲子さんがいる。そして時刻は朝。誰が見ても、導き出される答えは同じだろう。
――即ち、御宿泊……
(――ま、マズイぞおおおおおお!!!)
しずかちゃんが僕の部屋を訪ねたのは、今日が初めてだった。だがしかし、なぜよりよって今日なのだろうか!
やましいことは何もない。何もない――が!いったい誰が信じると言うのだろうか……
「……ねえのび太さん。本当に大丈夫?」
しずかちゃんは、心配そうに僕の顔を覗き込む。おそらく、死にそうな顔をしているのだろう。
「え!?ああ、ああ!大丈夫大丈夫!すごく元気!」
ちょっと大げさに、ジェスチャーをしながら言ってみた。するとしずかちゃんは、ホッと胸を撫で下ろす。
「良かったぁ……ねえ、上がってもいい?」
(な、なんですとおおおおお!!??)
僕は、更なる窮地に立たされた。
「……だめ?」
「ダメって言うか……その……そう!凄く散らかってるし!風邪で寝てて、全然片付けてないんだ!!」
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