埼玉で「なんでもあり」のやりたい放題の混浴風呂。○○だらけの実態がエグい……
――そのとき、不意に後ろから声がした。
「……おい、時間だ。そろそろ起きろよ、相棒」
下の方の相棒じゃなかった。
どう考えてもなおと(目覚まし)の声だった。
――やっぱり邪魔しやがったか。
そこで俺の妄想は途切れた。
59:名無しNIPPER:2011/07/24(日) 12:20:37.64 ID:t7XC+KI9o
「なおとおおおおおおお――――!!!」
我に返った俺はひとまずなおとに対して攻撃を放った。
「右ストレート!右ストレート!」
技名だ。内容的には左フックだった。
「あとちょっとで!あとちょっとで!」
たぶん俺は一生なおとを恨むに違いない。他方、感謝もしていた。あの
まま妄想が続いていたら後悔していただろう。
幼馴染を妄想の中で慰み者にするなんて、男の風上に置けない。童貞の
風上には置ける。
その後、部屋の隅でインテリアとなっていたアコースティックギターを
抱えて「悲しくてやりきれない」を弾き語った。
空しさだけが残った。
アウトロに入った頃、妹が部屋のドアを開けた。
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