【感動涙】飼い主亡くなった「わさお」の現在。
「わさおは告別前夜祭に連れて行くんですか」。記者の問いかけに工藤さんは首を横に振った。「未来永劫(えいごう)、母さんと会えないということを伝える必要もないし、ことさら悲劇の物語である必要がありません」(工藤さん)と関係者の取り計らいがあったためだ。そこには菊谷さんが生前、「わさおにはわさおらしく生きてほしい」と願っていたからだ。そして、もう一つの理由が。菊谷さんが「わさおを見に来る人をがっかりさせないためにも自分に何があっても店を休むな」と遺言を残していたため、この日も店は通常通り営業し、わさおも店にいた。だが、わさお自身、きっと会場に行きたかったのではないかと思うと、胸が熱くなった。
午後6時からの告別前夜祭には約200人が参列した。笑顔でわさおに寄り添っている菊谷さんの遺影に参列者が静かに手を合わせていた。次女の春田千枝美さん(48)=岡山県在住=は追悼の言葉で「テレビでお母さんとわさお君の元気な姿を拝見し、元気付けられました。わさお君はみんなでお世話をするので安心して下さい」と遺影に語りかけた。喪主で長男の菊谷忠光さん(53)も「母はわさおで町を元気にしたいと言っていた。わさおも母のことを好きだった。しばらくはそっとしておいて、今までと変わらないように接していきます」と気丈に話した。
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