9. 人工知能の明るい面


人工知能にはプラスの面もあります。

スタンフォード大学で人工知能に関する100年の研究を立ち上げたエリック・ホロビッツ(Eric Horvitz)氏は以下のように語っています。

良い面が悪い面を大幅に上回る可能性は十分にある。悪い面については、慎重に考慮し、事前に動くことで対処できる」

ほ・ん・や・く!

エリック・ホロビッツEric Horvitz)氏の実際の発言

Mr Horvitz also revealed that “over a quarter of all attention and resources” at his research unit were now focused on AI-related activities.

ホロビッツ氏はまた、彼の研究ユニットにおける「全ての注意とリソースの4分の1」が、現在、AI関連の活動に集中していることを明らかにしました。

“There have been concerns about the long-term prospect that we lose control of certain kinds of intelligences,” he said.

我々が特定の種類の知能のコントロールを失うという長期的な予想についての懸念が存在してきた。」と彼は言いました。

“I fundamentally don’t think that’s going to happen.

「私は、基本的に、そのことが起こるとは思いません。

“I think that we will be very proactive in terms of how we field AI systems, and that in the end we’ll be able to get incredible benefits from machine intelligence in all realms of life, from science to education to economics to daily life.”

「私は、我々がAIシステムをうまく活用する方法において、我々は事前の策を講じることができると考えます。そして、最終的に、科学から教育、経済、日常生活にいたるまで、生活の全ての領域において、我々は信じられないほどの利益を機械の知能から得ることができるでしょう。」

出典:http://www.bbc.com/news/technology-31023741

9-1 透明性のある形で発展させ、安全性を確保


人工知能をオフソース化して、みんなで安全に開発を進めていこうとするプロジェクトが存在します。OpenAIというプロジェクト名です。

OpenAIの共同会長であるサム・アルトマン(Sam Altman)氏は、人工知能をオフソース化するなどして、人工知能を透明性のある形で発展させていけば、好ましい状態になると予測しています。

つまり、AIを1社の判断で発展させるのではなく、政策立案者、学界や産業界のリーダーの意見に基づいて、人工知能の発展に関する判断を行うということです。

OpenAIとは

OpenAI」とは、アメリカを代表する起業家や投資家たちが集まり、人工知能(AI)をオープンソース化するための非営利の研究機関です。

世界中の人々がAIの恩恵を受けられるようにするために設立された同機関は、スペースXやテスラモーターズを手がけるイーロン・マスク氏とY Combinator社長のサム・アルトマン氏が共同で会長を務めています。

アルトマン氏は、人工知能テクノロジーを容易に利用できるようにすることで、安全なものにできると述べています。
権力を広く分散すれば、善良な人々の集団が結束して、悪しき集団を食い止める」とアルトマン氏は提案しています。

9-2 人工知能が人類を救う

人工知能の利益は驚くほど大きなものです。

人類が今までの歴史上ずっと悩まされ続けてきた、病や貧困を根絶することだって不可能ではありません。

リスクももちろんありますが、その潜在的なリスクを事前に予測しつつ、可能な限り利益を還元するように開発が進めば人類の未来はより明るくなるでしょう。

ほ・ん・や・く!

人工知能の莫大な利益:人工知能により病や貧困が根絶される

“The potential benefits [of AI research] are huge, since everything that civilization has to offer is a product of human intelligence; we cannot predict what we might achieve when this intelligence is magnified by the tools AI may provide, but the eradication of disease and poverty are not unfathomable,” the letter reads.

(AI研究の)潜在的利益は巨大です。なぜなら文明が提供する必要のある全てのことは人間の知能の産物だからです。我々は、この知能が、AIが提供することのできるツールにより拡大された時に、我々が達成することを予測できません。しかし、病と貧困の根絶は不可思議なことではありません。」と、文書には書かれています。

“Because of the great potential of AI, it is important to research how to reap its benefits while avoiding potential pitfalls.”

「AIの大きなポテンシャルのために、潜在的な落とし穴を回避しつつ、その利益を刈り取る方法を研究することは重要です。」

出典:https://www.theguardian.com/technology/2016/aug/30/rise-of-robots-evil-artificial-intelligence-uc-berkeley

医療への活用


人工知能は疾病や医療ミスで失われる無数の命を救う可能性があります。

 
 
 
続きはコチラ↓↓