【愕然】刑務所で生活していた。俺『嫁から手紙が来なくなったな…』→出所の日。俺『家族の為に頑張ろう』迎えに来たのは嫁ではなく…
沢山の花が飾ってあり
その花は全て嫁が好きだった花ばっかり飾ってあった。
まさか!と思い親父を見ると、
いつも無愛想で涙なんか見せない親父が
今にも泣き崩れそうにして突っ立ってた。
何も考えることも出来ず、
声を出すことすら出来なかった。
そこへ見知らぬ車が一台現れて、
親父の連絡を聞いて、多分ここに最初に
来るだろうと思ったらしく、
わざわざ出向いてくれたそうです。
その親子と手を繋ぎ一緒に、
今年五歳になるという娘さんが、現れた。
その娘は両親に何か言われて私の元へ来て、
一言ありがとう、と言い、
お姉ちゃんに助けてもらったんだぁ~
って無邪気な笑顔。
親父はただ口を噛み締めながら
その娘をナデナデしてあげてた。
その娘の両親が俺にお礼をいいながら、
いきさつを話してくれた。
嫁がいつものように仕事に出掛けるため、
道を歩いているとその娘さんが
お母さんと歩いていたそうだ。
まだ小さく歩くのも覚えたてで
チョコチョコとママの前を歩いていたそうだ。
そこへ原付きが走って来て、
それを避けようとした車がハンドルを切り損ね、
その娘さんの方へ向かってきたそうです。
母親はびっくりして動けず、
近くにいた嫁がとっさに車の前に飛び出し、
娘さんを助けたそうだ。
嫁は重体になり病院に担ぎ込まれたらしい。
幸い娘さんには軽いケガだけで済んだが、
嫁は意識不明になった。
しばらくして、回復して右半身に麻痺が残るも
元気に振る舞えるようになるだろう
と医者は言ってたらしい。
たが何度も手術を繰り返した。
だが最後は手の施し用がなく意識の戻らぬまま、
私が出て来る三日前に息を引き取ったそうだ。
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