【幻の最終回】クレヨンしんちゃん作者事故死から7年…誰も知らない22年後の物語に涙が止まらない
237 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)18:36:14 ID:YP08PXyyO
「なに妙な遠慮してんだよ。オラとお前は他人か?」
「……」
「違うだろ。家族だろ。
お前の、しょうもない遠慮なんて、オラには通じないからな。
お前が歩けないなら、オラが後ろを押してやる。
オラは、お兄ちゃんだからな。
――だからお前も、妙な気を使うなよ」
「……うん……うん……!」
ひまわりは、涙を堪えながらずっと頷いていた。
……そうだ。オラは、ひまわりのお兄ちゃんなんだ。
オラが、ひまわりを支えるんだ。
改めて、そう決意した。
241 :名無しさん@おーぷん:2014/08/17(日)19:09:57 ID:cQ4QaXl3a
>お前が歩けないなら、オラが後ろを押してやる
かっこよすぎ
243 :名無しさん@おーぷん:2014/08/17(日)20:29:27 ID:IqyxiLNTE
漢しんのすけ
244 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)21:18:01 ID:YP08PXyyO
それからの生活は、色々大変だった。
まず、着替えることから大変だったようだ。
そしてトイレも、風呂も、今まで簡単にしていたことさえ、
大きな労力を使うものになった。
足が使えないのは、これほどまでに自由が効かなくなるものかと驚く毎日だった。
かといって手伝おうとすれば、
エッチだのスケベだの言われて追い返されることもしばしば。
しかしまあ、ひまわりは持ち前のガッツを武器に、少しずつその生活に慣れていった。
最近では、二人でよく買い物に行っている。
オラが車椅子を押して、そしてひまわりは笑うんだ。
皮肉な話かもしれない。
ひまわりが事故に遭う以前より、家族の時間が増え、会話も増えた。
もちろん、これで良かったなんてのは口が裂けても言わないし、思いもしない。
これから先、ひまわりは、一生背負うことになるのだから。
――でも、重荷を無くすことは難しいけど、減らすことは出来る。
オラが、減らしてやるんだ。
そして、ひまわりが、その名前のように、
いつまでも輝ける太陽であり続けるように、支えていく。
それが、家族ってものだろう。
……そうだよね?父ちゃん、母ちゃん……
――そんな、矢先のことだった。
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