【幻の最終回】クレヨンしんちゃん作者事故死から7年…誰も知らない22年後の物語に涙が止まらない

ウワサ, 感動

248 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)21:31:03 ID:YP08PXyyO
「――それにしても珍しいね。風間くんがオラと飲みたいなんて……」

「まあ……たまには、な……」

街角の居酒屋で、オラと風間くんは酒を交わしていた。
その居酒屋では、仕事帰りのサラリーマンが、

その日の疲れを癒すかのように顔を赤くして騒いでいた。
うるさくはあったけど、どこか幸せそうなその喧騒は、

不思議と耳に入っても不快感はない。
そんな店の片隅に、オラと風間くんは座っていた。

今日飲みに誘ったのは他でもない。風間くんだった。
しかし彼は、どこか様子がおかしい。
何か、言いたいことでもあるようだ。

しばらくして、風間くんは意を決して言ってきた。

「……しんのすけ。お前に、話さなきゃならないことがあるんだ」

「……どうしたの?改まって……」

風間くんは、もう一度言葉を飲む。
そして、切り出した。

「……実は、あの日ひまちゃんが帰った時、仕事帰りじゃなかったんだ。
――僕と、会った後なんだよ……」

「……どういうこと?」

「それは……つまり……」

風間くんは、もう一度、息を吸い込む。
……それから先は、聞きたくなかった。

「――僕とひまちゃん、付き合ってるんだ」

「……」

店内が、静まり返った気がした。
他の言葉は、音は、何も耳に入らなかった。

249 :名無しさん@おーぷん:2014/08/17(日)21:33:56 ID:DfpasLzjz
ぼーちゃんかと思ったら風間くんと出来てたのかー

250 :名無しさん@おーぷん:2014/08/17(日)21:36:54 ID:HT9IkVD5t
マジかよ

252 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)21:44:56 ID:gI5zhOZj9
「……!」

感情が、昂り始めたのが分かった。
たまらずオラは、乱雑にテーブルの上にお金を置き、店を飛び出した。

「し、しんのすけ!」

風間くんの声が聞こえた。
でもオラは、何も聞きたくなかった。

夜の町のなかを、早足で歩く。一歩でも遠くに行きたかった。

ひまわりは、風間くんと会っていた。
そしてその帰り道、事故に遭った。
――たった一人で、帰る途中に……

「――おい!しんのすけ!」

街中から少し外れた公園で、風間くんはオラに追い付いた。
後ろから、風間くんの息が切れる音が聞こえる。ずっと走ってきたのだろう。
でも今は、顔を見たくなかった。

風間くんは、オラの背中に向けて話しかけてきた。

 

 

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