【幻の最終回】クレヨンしんちゃん作者事故死から7年…誰も知らない22年後の物語に涙が止まらない
271 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/17(日)23:03:04 ID:gI5zhOZj9
「……しんのすけさん、元気がありませんね……」
「え?」
「顔が、憔悴しきってますよ?」
「……うん」
仕事中、あいちゃんにコーヒーを出した時、ふいに彼女が言ってきた。
「……何か、事情がおありなんですね……」
彼女の場合、黙るだけ無駄だろう。すぐに調べられる。
オラは、ことの次第を話した。心の内にある、思いも含めて。
「――なるほど。しんのすけさんも、辛かったでしょ」
「いや、オラがただ、最低なだけだよ……」
「そんなこと、ありません」
あいちゃんは、椅子を回転させ、オラの方を向く。
「人の気持ちというのは、そう簡単に割り切れるものではありません。
時には、何かを恨みたくなるときもあるでしょう。
それは、いくら心が強くても、誰にでも起こり得ることなんです。
……ですから、今のしんのすけさんを、
私は責めたりしませんし、軽蔑したりもしません。
その辛さは、あなたにしか分からないことなんです」
「……」
「……ですが、風間さんも、ひまわりさんも、
しんのすけさんにとって、かけがえのない人ではありませんか?
それは旧来からの友であり、大切な肉親であり……
どちらも、しんのすけさんという人にとって、大切な人なんじゃないんですか?」
「……うん」
「でしたら、努々忘れないで下さいね。
――二人もまた、あなたを大切に思ってることを……」
「……」
「……私が言えるのは、それだけです」
そしてあいちゃんは、仕事に戻った。
彼女の言葉は、とても響いていた。オラの心に、刻み込まれていた……
275 :名無しさん@おーぷん:2014/08/17(日)23:32:22 ID:9cSM7oTe9
あいちゃんかっけえ
316 :◆YAe/qNQv0cvW:2014/08/18(月)23:06:47 ID:8Skoz6YKx
帰り道、オラは河原の芝生に座り込んでいた。
時刻は黄昏時。鳥たちは誰かに呼びかけるように、
鳴き声を出しながらどこかへ飛び去っていた。
ここでどうしようというわけでもない。
昨日あんなことがあって、家に帰るのが気まずいから、時間を潰しているだけだった。
(こんなに心が狭かったんだな、オラ……)
ふと、今の自分に苦笑いが零れた。
あいちゃんの言ったことは、分かってるつもりだ。
全部、オラは分かっていた。
ひまわりの事故で一番責任を感じているのは、おそらく風間くんだろう。
だからこそ、ああしてオラに全てを話してきたんだと思う。
そしてひまわり……
彼女が毎日見せる幸せそうな顔を見れば、
風間くんとの付き合いがどういうものかが、自然と分かる。
常に笑顔であった陰には、オラだけじゃなくて、
風間くんのおかげであった面も大きいのだろう。
……そんなことは分かってる。分かってるけど、
どうしても心の歪みのようなものが取れなかった。
こんなの、オラがただふてくされてるだけだろう。
ホント、子供みたいだ……
「――あれ?しんちゃん?」
「ん?」
後ろから、唐突に話しかけられた。
そこに立っていたのは、ななこお姉さんだった。
317 :名無しさん@おーぷん:2014/08/18(月)23:13:09 ID:6Ib0hfYLE
ななこおねいさあああああああああん
319 :名無しさん@おーぷん:2014/08/18(月)23:20:36 ID:O0TwVMs1S
しんのすけが30前だから、ななこお姉さんはry
320 :名無しさん@おーぷん:2014/08/18(月)23:45:59 ID:RYEZD2BLi
ななこさん
ふう・・・
322 :名無しさん@おーぷん:2014/08/18(月)23:55:18 ID:QqPHDe8iG
ななこさんきたああああああああああああ
↓次ページへつづく↓