しかし赤にはかなりなれなれしくまとわりついていた。
そろそろ親を探さねばと思ったら、
その男の子いきなり平手で赤の顔を
ぺしっ!!!そしてガリ!と
引っ掻いた。びっくりしたよ。
だめよと注意したら
(自分の子ならお手手ぺしっだけど)
なんか奇声をあげつつ、靴のママソファーへ。
ソファーの上でジャンプ始めた。
赤が、か細いながらも泣くので、
大丈夫といいながらとりあえずあやしてみた。
それでも、まだ親は帰ってこない。
さすがに、やばいと思い、
おばちゃんお母さんを探しにいくよと
男の子に声をかけつつ、ベビーカー押して
ここを離れたら、誘拐罪とか
無実の罪を着せられたりしてなどと妄想してしまった。
とりあえず授乳室の隣の服屋(トイレの反対方向)の
店員にヘルプを求めようとおばちゃんすぐ戻って
くるからねと男の子に言うと、
男の子はソファーから下りてきて、赤のそばにやってきた。
赤のほっぺに自分のほっぺをすりすり。
やっぱお兄ちゃんだ!かわいいな~と
ほほえましくみてたら今度はほっぺにチュー!
本当兄弟って素敵なんて油断してた私は、最悪のおバカ。