【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

 

 

「ですから、私がここにいたのは、寝込んでいたのび太くんを看病していただけなんです。やましいことは、一切ありません」

「……」

……なんとまあ、意外なことに、咲子さんが助け船を出してくれた。

咲子脱落?

「……のび太さん?それ、ホントなの?」

「う、うん……実は――」

「――ホントです。嘘なんか言ってません」

あくまでも、咲子さんは毅然とした口調を続ける。

だが、しずかちゃんは、ここで顔をムッとさせた。

「……悪いけど、私は、のび太さんに聞いてるの」

「のび太くんに聞いても一緒ですよ。だってそうなんだし」

「……」

少しずつ、険悪な雰囲気が辺りを包み始めた。二人とも、凄く怖い。

 

「そもそも、私がここにいて、何がいけないんですか?」

「な、何がって……」

「あなたは、のび太くんの彼女でもないはずです。そんなあなたが、文句を言う資格なんてありません」
「ちょ、ちょっと咲子さん……!」

「――で、でも!私はのび太さんの幼馴染みで……!!」

「それがなんですか!?」

「――!」

「そんなの、ただの幼馴染みじゃないですか!」

「……あ、あなただって!ただの同僚じゃない!」

「……私は……私は、のび太くんが好きです!告白もしました!」

「え――!?」

「好きな人と一緒にいて――何が悪いんですか!?」

「……!」

「……」
さっきの言い合いから一転、双方にらみ合いの膠着状態が続く。

2つの視線はぶつかり合い、火花を散らすかの如、たただ相手を威嚇し続けていた………!!