【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

 
 

 

失笑が込み上げる。

「……でもな、困った時は一緒に悩んでくれて、悲しい時は一緒に泣いてくれて、嬉しい時は誰よりも喜んでくれる……そんなとても暖かくて、優しい男の子だそうだ」

「……買いかぶり過ぎですよ」

「謙遜することはない。事実、私もそう思う。……しずかがキミのことを話すときは、いつも幸せそうな顔をしていた。その顔は、しずかのどんな表情よりも、慈愛に満ちていたよ」

(……しずかちゃん……)

「――キミはきっと、近くにいる者を優しい気持ちにさせる人なんだろう。だから、キミの心に触れた人は、そこから離れようとはしない。キミという光の元に、いつまでもいたいと思ってしまうんだろうな。ハハ、ちょっとクサかったな」

「い、いえ……」

「キミは、それに対して自信を持っていいんだ。それはキミの、誇れることなんだ。……私は、そう思う」
「………」

「話が逸れてしまったな。……すまないが、私は仕事に戻らないといけない。まあ、なんもないところだけど、ゆっくりしていけ」

「は、はあ……」

「じゃあな、のび太……」