【素人力】探偵!ナイトスクープ、涙の「神回」舞台裏がこちら…

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取材を終えて

 日本に残した妻と、おなかにいた子どもを案じながら戦地で亡くなった父親。戦後、母親は夫からのハガキを大切に保管し、子どもを育てました。

 依頼者の男性の真相を知りたいという切なる思いに、奈文研の馬場さんらが応えようとする様子が、視聴者の心に響き、「レイテ島のハガキ」は「神回」になりました。

 「探偵!ナイトスクープ」が30年も変わらず愛される理由も、このプロには出せない「素人力」にあります。依頼者や馬場さんが思わず流した涙に、多くの人が共感したはずです。

 文字の解読を依頼されただけの馬場さんが、依頼者の涙にもらい泣きをした場面をきっちりと抑え、放映する。素人の持つ力を最大限に引き出す番組作りが、関西人に愛される理由なのではないでしょうか。

 激しい視聴率の競争の中にある民放のバラエティー番組の中で「探偵!ナイトスクープ」が異色の存在なのは、すべての出発点が、素人である視聴者の身近な悩みや素朴な疑問から始まっていることです。

 ベスト10入りした「神回」には、「レイテ島のハガキ」以外にも、「23年間会話のない夫婦」や「泥酔する父親に悩む家族」などがランクインしました。どちらも家族という身近な問題に、「探偵!ナイトスクープ」ならではの切り口で問題解決を迫る展開が魅力的です。

 「神回」のように、地上波のテレビ番組が、ツイッターやインターネットで話題になることで新たな魅力が発見されることも少なくありません。

 「探偵!ナイトスクープ」の人気の理由。それは単に笑いを追求するだけでなく、依頼者に真剣に寄り添い、一見すると馬鹿らしいと思えることでも全力で取り組む姿勢が、視聴者の心に刺さっているのかもしれません。

 

 

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00000002-withnews-ent&p=3