【いい話】放置子だった私。お母さんの彼氏が来ると家を追い出されるので公園のすべり台の下が夜中の居場所になった。ある日いつも通りそこで過ごしていたら超派手なお姉ちゃんが公園にやってきて….

感動

大人はみんな「おうちは?おかあさんは?」って聞いてくるのに。

お母さんと彼氏が寝ちゃったらこっそり帰れるって言ったら

「じゃあまだかかるじゃん、これかぶってな。あげる」

ってコンビニ袋からニットキャップ出してかぶせてくれた。
お姉ちゃんは、お酒と香水の匂いがして、ちょっとお母さんが優しいときみたいだった

そして、コンビニ袋からお酒を出して、飲みながらいろいろ教えてくれた。
頭と首をあったかくするのが大事だから、タオルでいいからかぶれ。巻け。
自販機の下には小銭が落ちてるから、棒でガサガサして集める。
小銭集めたら、無駄遣いせずに隠して貯めて、こういう困った時に使う。
隠し場所はいくつか作って、分けて貯める。

おっさんに声をかけられたら逃げろ。ヤバい。
お金くれるっていうおっさんは一番ヤバい。絶対に受け取るな。逃げろ。
お金がどんなに欲しいときでもダメ。割が合わないくらい嫌なことをされる。
ママの彼氏にも気を付けろ。あんたとふたりきりになりたがるやつはヤバい。

「あんたのママは、ママやるのに向いてないのにママになっちゃった。
だからいっぱいいっぱいで、よそのママみたいにはできないわけ。
あんたがママを好きなのはしょうがないけどさ、でもさ、なんも返ってこないよ。
なるべく早く大人になって家を出な。自分のこと全部自分で決めるの、ちょー楽しいよ」

最後にお姉ちゃんはそう言って、
コンビニ袋に残ってたお菓子を丸ごとくれて帰っていった。

ヘンテコなお姉ちゃんの存在も、教えてもらったことも
お母さんからは何も返ってこないって言い切られたことも
家を出たら楽しいらしいというのも、なにもかも衝撃だった。

お姉ちゃんのお言葉どうり、お母さんからは何も返ってこなかった。
今は家を出て、自分のことを全部自分で決めている。
お姉ちゃんの言ったとうり、ちょー楽しい。

 

引用元:http://oni.holy.jp/2015/07/07/post-34830/2/