母が冷たい人だった。戸籍抄本を確認すると、私(私は両親の子だ…)→後日…私『母は何で私に冷たいの?』伯母「…聞くと辛いと思うよ?」私『え?』→衝撃的な理由だった・・・

ストーリー

230: 名無しさん@おーぷん ID:ShL

就職が決まった時、会社に提出する書類の中に戸籍抄本があって、
もしかしたら何かわかるかも知れないと期待して取り寄せ、届いた戸籍抄本を確認したが
そこにはやっぱり私が両親の間に生まれた長女であることしか記載されていなかった。
間違いなく両親の子である事実はホッとするよりも、だったら何故あんなに冷たいんだろうと
余計に苦しくなった。
このままモヤモヤして生きるのは嫌だと思い、初めて貰った賞与(正確には“寸志”だったけど)で
母を温泉旅行に誘い、そこで思い切って疑問をぶつけようとしたが
旅行の誘い自体を蹴られてしまった。「行くなら友達とでも行きなさい。私は興味ないから」と。
もうダメだ、母とは分かり合えないと思ったが、ふと思いついて伯母なら何か知ってるかも知れないと思い
訪ねてみることにした。

母方の祖父母は既に亡くなっていたから、伯母は母の唯一の肉親になっていた。
伯母に用件を言うと、しばらく考え込んだあと「聞くと辛いと思うよ」と言われた。
何を聞かされても、このままモヤモヤしてるよりはいいから、覚悟は出来てるからって言って
知ってることを教えてほしいと頼んだ。そして聞かされたこと。

 

 
231: 名無しさん@おーぷん ID:ShL
あの女の人はやはり父の愛人だったようだ。
母の元に戻ってきてから、私は「〇〇のおばちゃんはクッキー焼いてくれたよ」
「〇〇のおばちゃんは△△に連れて行ってくれたよ」「〇〇のおばちゃんとは今度いつ会えるの?」
などなど、愛人のことを無邪気によく話していたそうだ。
母は最初は何も知らない子供の言うことだからと我慢していたそうだが
あまりに私が愛人に懐いていたことがショックで、もうどうしようもないぐらいに
私のことが憎くなってきたらしい。
伯母に「ごめんね。妹を許してやって」と言われた。私には許すも許さないも、そんなことを言ったとは全く覚えていない。ただ、あの女の人に対して悪感情を持っていなかったのは事実だったからそうなるともう、母に対して何も言えなくなってしまった。悩んで悩んだ結果、母に手紙を送った。伯母から聞いたこと、子供だったとは言え母の気持ちを深く傷つけてしまってごめんなさい、と。でもその手紙の返事は来なかった。それで余計に実家に帰れなくなってしまった。

 

232: 名無しさん@おーぷん ID:ShL

あれから10年経って、伯母から知らされた母のタヒ。
その10年の間に私は結婚し、子供を授かった。
夫も家庭に恵まれなかった人で、私の気持ちをよく理解してくれる。
ふたりで話し合って式は挙げず入籍だけにした。
結婚したことは報告だけはしようとしたが、電話番号が変わっていて
新しい番号を知らされていなかったことが母からの絶縁の意思表示だと理解し
それ以降一切連絡はしなかった。孫が生まれたことも。
伯母に聞けばわかるんだろうけど、そこまでする気になれなかった。
何故そこまで私を拒否するの?
父と母の問題で振り回されただけの、まだ小学校にも上がっていなかった子供の
私の言葉がそんなに許せないの?
そう思ったら、それまでの母を求める気持ちが一気に憎しみに変化した。

お櫃の中で眠る母の顔は険しかった。
まだ60代半ばのはずなのに眉間と額に深く刻まれた皺。
タヒ化粧を奇麗に施してもらっててもそれは隠せなかった。
葬儀は私と伯母夫婦だけで済ませた。
子供には私の親はもうタヒんでると言ってあるし、
夫には子供を見ててもらって、私ひとりで帰省した。
伯母にはずいぶん非難されたが、遺骨はお寺に預けてある。
自宅に持って帰るつもりはない。
このあとどうしようかまだ決めてもいない。

こんな黒い気持ちを抱えたまま、子供をちゃんと育てられるんだろうか。
子供は可愛いし、この子の為なら命を投げ出してもいいとすら思える。
何故私はこの子のように愛しい存在になれなかったんだろう。

 
233: 名無しさん@おーぷん ID:AOJ

>>228
長い。
でも一気に読めた。

ご両親2人とも無責任にさっさとタヒんでずるいよなあ。
お母さんの苦しい気持ちも分からなくもないが、
それを娘に向けるのは違うと思う。
まあ、その遺骨はさっさと無縁仏にでも入れて忘れちまいな。
あなたはお母さんとは違う。
ちゃんと子供を愛して育てられるよ。
自信持て。

 

234: 名無しさん@おーぷん ID:9PN
お母さんのこと好きだったんだね
お母さんに見てもらいたかったね
お母さんに笑ってほしかったんだね
お母さんの心にトドメをさしたのが自分だと自覚して謝罪までしたのに、扉を開けてもらえなくて寂しかったね
亡くなってすらも自分を拒否してるって分かってるから遺骨に手を出せないね
辛くて苦しくて寂しいままの小さな頃の自分が心から消えてくれないね
そのままでいいと思う
お母さんごめんなさい、でも私は寂しかった
産んでくれてありがとう、さようなら
手を合わせて心の中で言うだけで十分な供養になるよ
ダメな父親や愛人に渡さず奪還した子供があなたでしょ?
その事実だけであなたは確かに愛されていた
 

引用元:https://omezame.biz/archives/6547