あるレストランが毎年2週間閉店…閉店理由が素晴らしすぎて「食べに行きたい」と話題!!!!

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──そもそも、なぜこんな特殊なガイドブックを作ろうと思われたんでしょう。

 

名前の通った出版社が出している普通のガイドブックだと、閉店したお店って扱いが悪いじゃないですか。そこだけ印刷の色が薄かったり、でっかく「閉店」マークがついてたりして。それって違うんじゃないかなっていう違和感から出発しています。ブログ10年分を詰め込んで制作したのがこの本なんです。(刈部山本さん、以下同)

 

──自分が記録を残さないといけない、みたいな使命感がやはりあった、と。

 

それもありますけど、こうした媒体を通して語りたいのは、むしろなくなったお店のほうなんですよね。お店のバックグラウンドとか、ご主人がどこで修行されていたとか、お店が流行った時代の時代背景、ブームの中でどんな立ち位置だったのかとか。当時はよく分からなかったけど、いま振り返って感じることがあまりに多いので。

 

──読んでいて「ラーメンが好きでたまらない」という気持ちがひしひしと伝わってきました。やはりご自身もラーメンマニア?

 

そうですね。自分の場合、最初に環七沿いの「なんでんかんでん」に衝撃を受けて、その後、青葉や武蔵などのお店を食べ歩き、だんだん知見を広げていきました。

 

──『ザ・閉店』では、ちゃんと現役のお店を載せているあたりに、愛やこだわりを感じます。

 

ありがとうございます。現役のお店情報は、当時の味を覚えている人へはもちろん、味を覚えていない人、知らない人にも「悶々としないように」という意味を込めて書いています。ま、中にはあまりに個性的過ぎたがために、なかなか似ている味が見つからないケースもありますが(笑)。

 

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▲刈部山本さんが発行しているラーメン関連のミニコミ。この他にも、B級グルメ全般を扱ったミニコミを次々と発行。その圧倒的なデータ&知識量は、メディアで一目置かれる存在だ

 

──Webではなく、あえて紙のミニコミ誌にこだわっているのは何か理由があるんでしょうか。

 

WEBだとどうしてもピンポイントで記事を見ちゃうでしょ。紙の本だと、まずひとつの大きなコンセプトやジャンル分けの考え方を理解してもらえて、その流れの中で見てもらえるので、自分のスタイルには合っているのかなと。

 

──この『ザ・閉店』を通して読者へ伝えたいことは?

 

個人経営店のおもしろさ、でしょうか。やっぱりオーナーの強い個性やこだわりが表れているお店にひかれますね。中でも、ラーメンというジャンルはバクチ的な快楽や魅力があるんですよ。ラーメンブームっていう大きな流れの中でもいろんな局地的ブームがあって、それにノルか、ソルか、パクるのか、逆張りするのかですべてが違ってきます。ご主人も山っ気のある人が多い気もしますしね。そういう点も楽しんでほしいです。

 

 

 

 

引用元:http://rocketnews24.com/2017/09/28/960950/、https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/editorial/17-00006