【産後~〇ヶ月までが勝負!!】間違いだらけの骨盤矯正。今、明かされる最新の骨盤矯正

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【其の三】なぜ骨盤が歪む?骨盤が歪む2大原因とは?

では、そもそもなぜ骨盤が歪んでしまうのでしょうか?骨盤が歪む大きな原因として考えられているのは次の2つです。

【原因1】姿勢が悪いから

身体の中心にある骨盤は、姿勢が悪いことで上半身・下半身のバランスを保とうとして傾きます。

例えば下の図のように、足を開いて立ち、片足のどちらかに重心をかけたような姿勢をしている人をよく見かけます。これは悪い姿勢の代表例の1つで、骨盤が傾いてしまっています。

片足のどちらかに重心をかけたような姿勢
出典:ameblo.jp

また、下の図のような「猫背」や「反り腰」の人も多いですが、猫背だと骨盤が後ろに傾き、反り腰だと骨盤が前に傾くようです。

「猫背」や「反り腰」
出典:hp-ez.com

他にも、下の図のような姿勢をついついしてしまっている人は多いのではないでしょうか?これらもよくある悪い姿勢の代表例といえるでしょう。

これらもよくある悪い姿勢
出典:hazama-seitai.com

このような悪い姿勢により、全身がバランスを取ろうとして、骨盤以外の部分も不均等になります。それが癖となり習慣化することで、不均等な状態で筋肉が硬くなり、骨盤のみならず全身が歪んでしまうことになるのです。

【原因2】筋力が弱くなっているから

骨盤周りの筋肉が弱くなると、骨盤の位置が安定しにくくなり、骨盤が歪む原因となります。特にポイントとなる筋肉が大腰筋(腸腰筋)と内転筋だそうです。

大腰筋(腸腰筋)

腸腰筋(ちょうようきん)とは大腰筋(だいようきん)・小腰筋(しょうようきん)・腸骨筋(ちょうこつきん)の3筋を合わせた筋肉群の総称です。特に近年は大腰筋として注目されています。

大腰筋(腸腰筋)

・大腰筋…腰椎から骨盤を通って、股関節の内側に向かう筋肉のこと。
・腸骨筋…骨盤の内側から太ももの内側を結ぶ筋肉のこと。

これらは主に足を上げる際に働く筋肉で「腰の反り方」「骨盤の傾き方」に影響を与えるそうです。正しい姿勢のために重要な筋肉で、弱くなることで「お尻が垂れる」「猫背になる」「お腹の下がぽっこり」などの症状を引き起こすとのこと。姿勢も悪くなるため、骨盤も歪みやすくなるでしょう。

内転筋

内転筋とは太ももの内側の筋肉のこと。長内転筋・短内転筋・大内転筋・小内転筋・恥骨筋・薄筋をまとめた「内転筋群」としてお話します。

内転筋は骨盤から太ももの骨に向かう筋肉で、簡単に言うと「足を閉じるための筋肉」です。また、膝を内側から支える筋肉でもあるので、内転筋が弱くなることで「O脚」の原因となるそうです。そして「O脚」だと股関節が開いてしまうため、その影響で骨盤の歪みを引き起こすこととなります。

他にも骨盤の歪みに関係する筋肉はたくさんあります。骨盤の歪みを解消するためには、これらの筋肉を含めバランス良く強化することが大切でしょう。

【其の四】産後の骨盤の歪みも原因は一緒??

産後の骨盤の歪みも原因は一緒??

妊娠中~産後は骨盤が歪みやすいと言われていますが、原因は基本的には同じで「姿勢が悪いから」「筋力が弱くなっているから」です。

まず、妊娠中の多くのママが、お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれ、いわゆる「反り腰」という骨盤が前傾した悪い姿勢になります。

反り腰

反り腰の状態だと腰に大きな負担がかかるので、腰痛になる妊婦さんが多いのは良く聞く話でしょう。そして骨盤が前傾することで、腸骨の外側の広がっている部分がせり出して広がって見えたり、大殿筋に力が入らなくなりお尻が垂れて見えるようになります。

また、妊娠中に「横座り」をするママも多いようです。

股関節がねじれ、骨盤の片側に体重がかかるようになるので、横座りも悪い姿勢の代表例とされています。例えば、図のように左側に足を出す横座りは、骨盤の右側に重心が移動し、股関節がねじれ、骨盤が時計まわりにねじれやすくなります。

横座り

横座りを左右交互に時々やるくらいであれば問題ないかもしれませんが、「片側一方向のみの横座り」が習慣になっているママは危険です。反対側の横座りをしてみて、もしやりにくかった場合は、すでに骨盤が歪んでいる可能性が高いです。

このような悪い姿勢が何ヶ月も続く事で、働きにくくなった筋肉が衰えてしまったり、悪い姿勢が習慣化して骨盤が歪んでしまうワケです。そして、産後も本来の筋肉の状態、本来の姿勢に戻りにくくなるのです。

さらに産後、育児をしていると「授乳で猫背になりやすい」「おむつ替えで左手に力が入りやすい」など、バランスの悪い状態になりやすく、これも骨盤を歪ませるポイントとなっています。

他にもう1つ、産後ならではの骨盤の歪みの原因として「リラキシンの影響」があります。妊娠中は「リラキシン」というホルモンが分泌され、出産をスムーズにするために骨盤の靭帯や関節を緩める働きをします。リラキシンの影響は、長い人で産後6ヵ月くらいまで続くと言われています。

骨盤の靭帯や関節が緩むということは、骨盤が歪みやすい状態であるということ。リラキシンの影響がある「妊娠中~産後数ヵ月」は、悪い姿勢の影響を受けやすく、骨盤が歪みやすい時期であると覚えておきましょう。

 

 

出産で開いた骨盤は「自然に閉じる?閉じない?」の嘘ホント。次ページへつづく↓