【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷

カーテンの隙間から、
朝の日差しが差し込んだ。
ハッと目が覚める。
いつの間にか眠ってしまったらしい。

まわりを見渡す。
布団が畳まれていた。
どうやら俺が眠っている間に出ていったらしい。

俺「はぁ…」
ため息と共に全身の力が抜けた。

 

「パパー。ごぱんするの」

えっ?ハルの声。

驚いて振り向くと、
俺のそばでハルが目を擦っている。

俺「ママは?」

ハル「しなない…」

テーブルを見ると封筒が置いてある。
慌てそれを取り出した。
中には手紙があった。
そして判のついた離婚届。

顔も洗わずそのまま手紙に目を通した。

 

「俺くんへ
朝早いけど始発があるので、
起こさないでそのまま出ます。
おじゃましました。
御飯おいしかった。ご馳走さま。

ハルは置いていくね。
夜中に起き上がって、
俺君にくっついていったの。
俺君のそばじゃなきゃ安心して眠れないのかな。

ハルは俺君が本当に大好きみたい。
そんなハルの気持ち無視できないよ。

離婚届は判を押して出して下さい。
今さらだけど、
もし今の俺君となら幸せになれたかもね。
わたし本当に最低な妻で母親でした。
許して下さい。

本当に勝手ばかり言ってごめんなさい。
もう少し落ち着いたら必ず連絡します。

ハル 一度もママって言ってくれなかったな。
当然なんだけど、すごく寂しく感じた。
これから大変かもだけど、
どうかハルをよろしくお願いします。

サリナ」

 

手紙を置くとハルを強く抱きしめた。
自然に涙が溢れる。

俺「ハル。 ママ好きか?」

ハル「しゅきー」

俺「そっか。 ママまた会いにくるからな。
それまでおりこうにしてような。」

ハル「ハルおりこーよw」

俺「うん」

 

サリナがハルを置いていったのは、
きっと俺と同じ気持ちだったんだと思う。
もし、もう一度一緒に住もうと言っていたら、
違う結果になってたのかな。

こうしてまた、 父親としての生活が始まる。
それが嬉しくて仕方なかった。

ずっと前は、家族なんかで
俺の人生犠牲にしてたまるかって思ったりしたこともあった。
でもさ、 誰かの為に生きるって大事だよな。

家族がいる。
守るモノがある。
それだけで幸せなんだ。

「見つけたぞ。 お前が探してるやつ。」

仕事中にツレからの電話だ。
サリナとの事があって数週間が経った。
あれから俺は人を探してた。


「今どこにいんの?」
ツレ
「ホストは辞めて、
○○ってBARでバーテンしてんだと。」

「そっか。 分かった。ありがとう。」

電話を切るとすぐ保育園に連絡した。
用事で遅れるって。

仕事が終わると、
その足で電車に乗り込み繁華街へと向かった。

 

俺がサリナと喧嘩ばかりで、
たまにしか家に帰らなかった頃のことだ。

毎晩クラブに行ってはナンパばかりしてた。
その時もツレと二人でナンパしてた。


「ここ初めて?」

「うんw」
ツレ(洋介)
「良かったら、
俺ここのオーナー顔きくからVIPいかない?
おごるよw」

ちょうど良さそうな女二人をタゲにした。


「行く行くーw」

きつい酒飲まして、
いい感じになったらカラオケなどに誘う。
お決まりのパターン。


「ねぇ、2人きりになれるとこいかね?」
女A
「いいよーw」


「俺ら今から外出るけど、 洋ちゃんはどうする?」

洋介
「じゃ俺らも行くか?」
女B
「うんw」

そう言って出ようとしたとこで
どうやらホストらしい。

ホスト1(リョウ)
「おいクソ。 お前俺ってやつか?」
俺にわざと体をぶつけてきた。
カチンときたけどとりあえず我慢。


「ん? そうだけど何か?」
ホスト2
「ユミって女知ってんだろ?」

ユミ?ユミ?んー知らない。

俺「いや知らね。」

リョウ
「バカかてめー。 アホなの? 先週ナンパしただろ?」


「ユミって女知ってる?」
覚えがないので洋介に聞いた。

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