【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…

感動, 物語ヤンキー, 感動, 涙腺崩壊, 発達障害, 苛酷

洋介
「あーたしか先週ナンパした女じゃね?
たしかユミとかって…
確か趣味ホストとか言ってたよなw」


「そんなのいたかなw ごめん。
毎日ナンパしてるから忘れたわ。
そのユミって女が何?」

先週ナンパした女は、このホストの女だったらしい。
でお冠なわけだ。

リョウ
「おいカスが調子のんなよ。
人の女に手出しやがって。 どう責任とんだ?あっ?」

他の2人のホストはそれを見てニヤけてる。


「でもあの女彼氏いねーって言ってたなw」

リョウ
「ぶっ殺す」
俺の胸ぐらを掴むホスト。

リョウ
「頭ワリーの? なんなら恐い人呼ぼうか?」


「落ち着けよホスト君。
まあ、話しならゆっくり外でしよw」

ナンパしてたら、こんなトラブルはしょっちゅうだ。
だから一応、毎回彼氏持ちかどうか確認するんだけど。
まあナンパに付いてくるような女は、
たいがいいないって言うのは当たり前か。

とりあえず女置いて
洋介とホスト3人と一緒に、表に出たわけだ。

ガキの頃から喧嘩ばかりだったし、
当然出た瞬間にボコボコにしたんだ。

一番粋がってた、リョウってホストは
鼻をやっちまってた。
泣いて許してくれって言ってたけど、
やる時はとことんやる性格だったから
歯止めが利かなかった。

氏んだんじゃないか?ってとこで
ようやくブレーキがかかった。


「ごめんなー。 ちゃんと生きてる?
お前の女かわいかったわw」

覚えてないけど。

洋介
「ウホッ。 こいつ財布に10万入ってる。
手が痛てーし、慰謝料代わりにもらっとくかw」

 

やりたい放題。本当無茶苦茶ばっかしてたんだよ。

当然のようにその報いを受けた。
ただし不幸はサリナに降りかかった。

サリナが泊まったあの日、言ってたんだ。

俺が家にいないのに、
リョウってホストと店のオーナーが来たと。

リョウはすごい怪我をしてたらしい。
俺にやられたから慰謝料払え。
払わないなら刑事事件にすると言われたそうだ。

夜中に何度もしつこく家に来たらしい。

俺が刑務所に入るのが嫌だったのと、
俺が少しでも変わってくれるならと思い、
渋々契約書にサインしたらしい。

毎月10万の支払いはきつかった。
俺とは連絡つかないし、
貯金も底をついてた。
パートだけじゃたかが知れてる。

家賃も払えず支払いに追われ、
とうとう精神的に限界がきた。
そして現実から逃げてしまったとサリナが言ってた。

何より俺を裏切ってしまった自分が許せないと。
もう母親でいられないと思ったらしい。

結局サリナを追い詰めたのは俺なんだよな。

俺はクズすぎだ。
本当。
分かってたことだけど、
結局サリナが出て行ったのは全て俺が悪いんだよ。

 

ツレに教えてもらった○○って言うBARに到着した。
ビルの二階で人気はなかった。

【close】の表札がぶら下がっている。
どうやらまだ店は閉まってるらしい。

一つの覚悟をしてリョウに会いにきたんだ。
ずっと自分の行いを後悔してきたんだよ。
そして今回も。

入り口の横で座って待ってるうちに、
リョウがやってきた。

リョウ
「すんません。 もうすぐ店開けますんで。」

俺はすぐ気づいたけど向こうは気づいてない様子だ。


「いや、 客じゃないんすよ。
リョウさんすよね?ホストやってた」

リョウ
「あーそうだけど。
リョウは源氏名で本名は違うっすよ。
あんた誰?」


「俺っていいます。 覚えてますか?」

ハッとした顔をした。どうやら思い出したようだ。

リョウ
「な、何だよ。 今さら? け、警察呼ぶぞ。コラッ」
リョウの顔色が変わり動揺を見せる。


「あのずっと前。
クラブで俺がしたこと覚えてますよね?」
俺は息を飲み目をつぶった。

リョウ
「わ、忘れるわけねーだろ。 だから何だよ今さら。」

俺「どうもすいませんでしたー」

俺は土下座し頭を床につけた。


「許してもらえるようなことではないのは
重々承知です。
でも、 本当に本当にすいませんでしたー」

俺は大声で謝った。
何を今更って感じだけどな。

それがリョウに火をつけたのは言うまでもない。

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