【時をかける少女を超えた!!】【青春】両親に預けられた車が一台も走っていない田舎にある叔父さん家での夏の日の出来事が…

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僕は黙って、お爺さんの言葉を聞いていた。

 

/ ,’ 3「この町には薬屋はないじゃろう。それで困っとる人もたくさんおる

 

 

/ ,’ 3「そこでな、この辺りで薬を売り歩こうと思ったんじゃよ」

 

僕にはまだ理解できなかった。

 

( ^ω^)「だけど、割に合わないですお」

 

/ ,’ 3「お金なんかどうでもええ。ただのお人好しでやっとるんでの」

 

お爺さんは微笑みながら、僕に語りかけてくる。

 

( ^ω^)「でも……なんでそこまでするんですかお?」

 

/ ,’ 3「ほっほっ、理由は簡単じゃよ」

 

/ ,’ 3「そこに、わしの薬を待っとる人がおるからの」

 

84: ◆zS3MCsRvy2:2007/07/14(土) 23:42:55.53 ID:uJ7PyqMC0

 

僕たちは歩き続けた。

 

山を下りると、もう夕方が近づいてきていた。

 

かなかなと鳴くヒグラシの声が、辺りに響き始めた。

 

( ^ω^)「もうこんな時間ですお」

 

/ ,’ 3「そうじゃの。夜道を歩くのも疲れるわい」

 

(;^ω^)「夜も歩くつもりですかお……」

 

/ ,’ 3「ほっほっ、もちろんじゃよ」

 

お爺さんの活気に、僕はただただ感服するだけだった。

 

 

 

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