【こんな事もあるんだな】男の子を助けてあげた→バスの座席で必ず隣に座ってくる男の子→意味がわからなかったが・・・

ストーリー

    結局このやりとりは私の卒業する3月まで続いた。荷物検査はその後もあったけど飴1個を隠すのはそんなに難しいことじゃなくてなんとか乗り切った。

そして恐らくけろっぴとの飴交換が最後になる日がきた。

    けろっぴは恐らくこれで最後になることなんか知らなかったと思う。私も特に何も思わなかった。あーこれで最後なんだなとそれだけだった。無言で飴を交換してそっと鞄のポケットにしまった。

いつも通りけろっぴは私より早く下車して涼しい顔で去っていった。 最後まで私たちが言葉を交わすことはなかった。