【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・
時計の針だけが音をならす空間の中、目の前に座る彼女は、目を閉じた――――
(――――ッ!!!こ、これは――――!!!)
(ま、間違いない―――GOサインだ……!!)
迫る、緊張の瞬間……
「………」
目の前にいる彼女は、瞳を閉じたまま何かを待つ。
僕の心臓は激しく脈動する。見れば彼女もまた、僅かに震えていた。
(据え膳食わぬは男の恥というが……これはなかなか、勇気が……)
そうは言っても、目の前の彼女はここまでの勇気を見せてくれている。これに応えなければ、むしろ失礼だろう。
彼女の気持ちに、恥を塗らせてはいけないのだ。
(……よ、よし……)
一度唾を飲み込み、顔を近づける。段々と彼女との距離は詰まり、すぐ目の前には桃色に染まった唇があった。
そして僕は、目を閉じ―――――
「―――ただいまー!」
「―――ッ!?」
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