【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

ドラえもんの言う通りだった。今日一日は、とても充実していた。

 

どうしようもなくて、毎日がつまらなくて、いつも周りに流されていた。

そんな僕を、彼は助けてくれた。

姿はなくても、声は聴けなくても、彼は、僕に手を差し出してくれた。

……それがとても嬉しくて、とても暖かくて、僕は、その場で何度も何度も手紙を読み返した。

気が付けば、手紙の文字は滲んでいた。だけど彼の言葉は、間違いなく僕の心に刻み込まれていた。

それから、定期的に手紙が届くようになった。

届くスパンには差があったが、いつも気が付いたら郵便受けに入っていた。

手紙は、いつも新しかった。

書き溜めをしていたとも思えない。

つまりドラえもんは、この時代に、僕の近くにいる。

ジャイアンとスネ夫にこのことを話すと、その次の休日に、三人で街中を探し回った。