【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・
「うん?どうしたのさジャイアン。何をそんなに――」
つられて振り返ったスネ夫もまた、フリーズする。
二人の視線は、1点に集中していた。そのさきにいるのは、もちろん――
「――お?キミ達が、のび太の友人だね?」
「……」
二人とも、微動だにしない。まあ、それもしょうがないだろう。二人の様子からして、おそらくさらに連敗記録を更新したたろうし、そんな中、僕がまさか女の人を連れてくるとは思わなかっただろう。
目を点にしながらも、ジャイアンはようやく声を絞り出した。
「……の、のび太くん……その女の人は……?」
「ええっと……この人は……」
「――私ぃ、のび太にナンパされたんだぁ」
「の、のび太が――ッ!?」
「ナ、ナンパ――ッ!?」
「……ちょっと、舞さん?」
この人は……何を言ってるのだろうか……
舞さんは僕の言葉を無視し、長い髪を指にくるくる巻き付かせながら、猫なで声を続ける。
「だってのび太ったらぁ、あんなに情熱的に詰め寄るんだも~ん。私ぃ、凄くドキドキしちゃったぁ」
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