【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・
「……し、しずかちゃん……」
「……なに?」
「どうしたの、いきなり飛び出して……」
「……のび太さんの……バカ……」
「……え?」
「……何でもないわよ……」
「う、うん……」
……たった数言、そう話しただけで、僕達はまたも黙りこんでしまった。
そのまま立ち尽くして僕らだったが、少し時間が経ったころに、ようやく波止場に移動することになった。
二人並んで座り、海を見る。
波は白い轍を作り、外から内へとさざ波の音と共に近付いてくる。陽射しは強いが、海風が吹いてるからか、そこまで暑さは感じない。その風に運ばれてくる潮の香りは、なんとも言えない心地よさを演出する。
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