現役院長でさえもある薬を飲んで命を落としかけた!薬の危険性、あなたは知っていますか?

まめ知識

副作用怖いよ祭り

このブームに『週刊ポスト』、

さらにはスクープが売りの『週刊文春』まで便乗。

「副作用怖いよ祭り」が続いているわけだ。

 

それ自体は「売れてよかったね」という話なのだが、

問題は、その記事を読んだ患者さんたちが、

かかりつけの病院で、

「私がもらってる薬、飲んじゃいけない薬だったらしいじゃないですか!」

「怖いので薬をやめたい」

「飲むと死ぬんでしょ?」

「もう飲みません!」

「もう病院行きません!」と、

医師に訴える場面が激増していることだ。

 

しかも、パニック状態になっているのは

記事を読んだ人だけではない。

 

神経内科医の高橋宏和氏の談話

「一番困るのは、雑誌の新聞広告だけ見た患者さんが

『この薬、飲んじゃいけないって“新聞に”書いてありました』

と言ってくることです。

広告なのに『新聞に載っていた』という

記憶にすり替わっているんですね」

 

週プレ読者の若い世代にはピンとこないかもしれないが、

団塊世代より上の日本人にとって、

新聞は今でも、ものすごくエライのだ。

 

「だから思わず『せめて記事を読んでくださいよ』と言いかけて、

いかん、売り上げに貢献してしまうと(笑)」

 

パニックの震源地がオジサマ週刊誌なので当然だが、

これらの記事で糾弾されている「危険な薬」は、

高コレステロール血症の治療薬だったり、

血圧を下げる薬だったりと、

高齢の患者さんが長期にわたって服用する性格のものが多い

(そして市場としてはものすごく巨大だ)。

 

しかし、実はこの話、若年世代にも無縁ではない。

オジサマたちの「医療不信」が広まっていけば、

若者の中にも「病院は信用できない」

と考える人が増えても不思議ではないからだ。

 

このような「薬は飲むな」キャンペーンが続けば、

本当に患者のためを思って薬を出している医者まで疑われかねず、

その影響は患者本人の健康に及ぶ。

 

 

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