【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…
俺「行こう。」
サリナは泣きながら黙って頷く。
荷物をまとめて
ハルとサリナを俺の家に連れ帰った。
帰り際、ジュンが色々言っていたけど
殆ど聞いていない。
家に着くとハルは疲れてぐっすり眠っていた。
俺「落ち着くまで俺の家にいればいいよ。」
俺はサリナに救急箱を渡す。
サリナ
「ごめんね… 心配かけて…あのね…」
俺
「二人とも無事でよかった。
ゆっくり休んで。
落ち着いたら話してくれればいいから。」
サリナ
「ごめん。 君に迷惑かけて…」
俺
「何言ってんの? 全然迷惑なんかじゃないから。」
サリナ
「ハル男の子なんだね…
ジュン君お酒が入ると暴力的になるの…
ハルがね… わたしを庇ってくれたんだ…」
俺
「うん… そっか… ちょっと出かけるから。
ゆっくり休めよ」
サリナ
「うん… 本当にありがと…」
そう言って俺は家を出た。
外は少し明るみ始めてる。
段々やり場のない気持ちが込み上げてくる。
涙が溢れ出す。
サリナやハルがこんな想いしたのは、
俺の責任だ。
俺が全て悪い。
俺がもっとしっかりしていれば、
サリナもハルも傷つかなくて済んだんだ。
俺が二人を手放さなければ。。。
後悔しても今更遅い。
分かってる。
それでも自分が嫌いで仕方い。
腹立たしい。
ジュンがじゃない。
俺自身にだ。
2人が俺の家に来て、二週間が過ぎた。
ハルはあの日は何もなかったかのように元気だ。
俺とサリナ、
三人でいるのが嬉しかったのかもしれない。
サリナもそれっきりあの話しを口にしないが、
いつものように元気に振る舞ってる。
俺もその話題には一切触れないようにしていた。
ジュンは何度か俺のいない合間に家に来ては、
サリナに寄りを戻したいと懇願してたらしい。
わずかな時間だけど、
また3人同じ屋根の下で時間を過ごした。
3人で買い物に行ったり、ご飯を作ったり。
散歩をする時はまるで家族のような感覚になれた。
俺はそれがなにより嬉しかった。
このまま三人でずっといれればいいなんて、
簡単に考えてしまう。
でもサリナは
そうじゃないって言うのは分かってる。
だから俺は、それももう終わりなんだと
毎晩自分に言い聞かせるようにしていた。
そしてその時はすぐにやってきた…。
ハルが寝静まった時間に、
サリナ
「俺くん。 ちょっといいかな?」
俺
「うん。 どうした?」
サリナ
「今後のことなんだけど…」
やっぱりずっと3人でなんてありえないんだ。
ずっと考えてた。
俺はサリナのしたいようにすればいいと思ってる。
そのためのサポートはするつもりだ。
サリナ
「わたしね俺君にはすごく感謝してるの。
それに勝手ばっかりしてきたの本当に謝りたい。
ごめんなさい」
サリナは正座しながら深く頭を下げた。
俺
「何畏まってんだよ。
俺がハルやサリナのために何かするのは当たり前だろ」
サリナ「わたし出て行くね。」
その目は真剣そのものだった。
俺「う、うん。 ジュンと寄り戻すのか?」
サリナ
「違うよ。 もう戻らない。 まだ好きだけど…」
俺
「どうしたい? 何でも言ってくれていいよ」
サリナ
「ハルともう一度二人でやり直したいの…」
俺「…」
サリナ
「ハルにとって俺君は大事なパパだって分かってるよ。
でもね、
ハルともう一度頑張って生きて行こうって思ってるの…」
俺
「…だめなのか………」
3人で生きていくじゃだめなのか?
って言いたかった。
でも言葉がうまく出ない。
サリナ「えっ?」
俺
「いや、何もない。 そっかw うん。分かった」
俺は何納得してんだ。
俺
「あっ、そうだ」
俺はタンスの引き出しから通帳を出して、
サリナに差し出した。
サリナ
「これは?」
俺「ずっと貯めてたんだ。
ハルのために家ん買おうと思ってたんだけどなw
でも、 どうやら俺には必要ないみたいだからw
ハルのために使ってやってほしい」
サリナは通帳に手を伸ばすと、そのまま俺に返した。
サリナ
「受けとれないよ…」
俺
「いいから。 お金がなきゃ生活も出来ないだろ?」
サリナ
「優しくしないでよ…」
泣き出すサリナ。
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