【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

ただ一人状況が呑み込めない咲子さんは、不思議そうな顔で首を捻るのだった。

「いやあ!まさか、咲子の彼氏がのび太だったとはな!」

咲子さんの部屋で、舞さんはビールを片手に豪快に笑う。

「ホント不思議だね……まさか、お姉ちゃんの知り合いなんてね……」

咲子さんはおつまみを出しながら、感慨深そうに呟く。

「………」

一方、話題の中心にいる僕は、気が気ではなかった。

舞さんは僕が咲子さんの彼氏だと気付くなり、しばらく顔を見た後、まるで何事もなかったかのように接し始めた。

いったい、何を考えてるのだろうか……

「――あれ?ビールなくなっちまった……。咲子!ちょっとビール買ってきて!」

「もうお姉ちゃん!今日はちょっと飲み過ぎだよ!」

「固いこと言わないって。せっかくのび太もいるんだし。な?のび太?」

「は、はい……」

「――ってことだ。すぐそこのコンビニにあるだろ?ちょっと頼むよ」

「……もう。仕方がないなぁ……」

ぶつぶつ文句を言いながら、咲子さんは部屋を出ていった。