【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・
映画は、咲子さんが選んだ。というより、僕は何もしていない。映画館に着くなり、咲子さんは有無を言わさずその映画のチケットを購入したからだ。
咲子さんが選んだ映画は、外国の恋愛ものだった。まあ、よくあるパターンの映画だから、内容は割愛しよう。
ただ、僕としては少し退屈なものだった。もちろん、それは彼女には言わないけど。だって彼女はこんなに上機嫌なんだ。それにわざわざ水を差すこともないだろう。
「ねえねえ!次、どこ行こっか!」
「つ、次?ええと……」
「もう……女の子とデートするんだよ?デートプランくらい立ててよね」
「で、デート!?」
「何驚いてるのよ。当然じゃない」
「ま、まあそうなんだけど……」
……全然、そんな自覚なかった。昼過ぎに集まるように言われてたから、晩御飯まで時間つぶしのために映画を選んだんだけど……これは、デートだったのか……
「まあいいわ。じゃ、ついて来て」
「え?で、でも……」
「いいからいいから!ほら!」
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