【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

体の力は抜け、彼女に覆い被さるように倒れ込んだ。

「あ――」

彼女の口から漏れた声だけが耳に入る。

それから先は、覚えていない。

……ただ最後に、彼女の腕に包み込まれたような……そんな、気がした。

「……うぅ……うぅん……」

気が付いた時には、朝の光が窓から射し込まれていた。

どうやら、そのまま眠ってしまったようだ。

体は軽い。熱も下がったようだ。

「……うん?」

その時、僕はようやく気が付いた。僕の腹部に顔を埋め、座ったまま眠る彼女の姿に――

彼女の横には、水が張った洗面器があった。そして僕ま枕の横には、少し濡れたタオルも落ちていた