【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・
「ひ、酷いよ~」
「ハハハ!ごめんごめん!」
彼女は笑いながら、くるくると僕の前で回る。
天真爛漫で、笑顔が絶えない彼女。少しだけ寒がりな彼女は、マフラーを首に巻く。彼女が動けば、赤いマフラーが風に流れていた。
本当に、彼女は可愛いと思う。本当に……
「あ、ちょっとこの店入っていい?」
「ここは……?」
街の片隅にある、アンティークな小物屋。中には色々なものがあった。
人形、絵画、置物……こういうものに、興味があるのだろうか……
「すぐ戻るからね。ちょっと店の前で待ってて!」
「うん。行っておいでよ」
「うん!」
そして、彼女は小走りで駆けて行った。そして、小さなベルの音を響かせ、店に入る。
彼女がいなくなった後、僕は目の前を通る人たちを眺めていた。
こうして見える人たちには、それぞれにそれぞれの人生がある。喜びがある。悲しみがある。悩みがある。
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