【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

 

これぞ、咲子さん流ギャップ料理ということか。

以前作ってくれた雑炊もそんな感じだったしなぁ……まあ、普通にかなり美味しいから、細かいことは気にしないでおこう。

僕はとにかく、目の前の料理を食べ続けた。

あまりガッツくと引かれそうではあったから、普通のペースで食べる。

彼女も食べてはいたが、どちらかと言うと、食べる僕の姿を見ることが多かった。そして時折視線が合うと、幸せそうに微笑み。

その顔を見ると、思わず僕も笑みがこぼれていた。

……とはいえ、かなりきつくなってきた。

料理はまだ半分ほど残っている。正直、これだけ食べれただけでも大善戦だ。

(張り切って作ったんだろうなぁ……)

そう思うと、ますます残すわけにはいかない。

――時に男は、多少無理をしてでも、やらなければならないことがある。それが、男のアイデンティティー。

ペースは崩さず、とにかく食べ続けた。美味しいこともあり、食は中々進む。苦しさを我慢すれば。

しばらく食べたところで、彼女は感心するように声を出した。

「のび太くん、思ったよりも食べるんだね!残ったらタッパーに入れて持って帰ってもらおうって思ってたけど、その必要はなさそうだね」

(なぬっ!?タッパーとな!?)

……どうやら、食べ残ること前提の量だったようだ。