【なんだかなぁ…】市川海老蔵の娘・麗禾ちゃんの“ママ代わり”は美談なのか…

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母を亡くした子ども、特に女児が、家事を引き受け弟や妹(ときには父の)の面倒を見る。そんな風に<ママ代わり>として生きることを負わされている現実を、美談として消費する流れは、ものすごく気持ちが悪くはないだろうか。子どもは子どもなのだ。母が亡くなったからといって、急いで大人にならなければならない理由はないし、まして他の家族のために<ママ代わり>として振舞うことは美談でもなんでもない。むしろ大人のサポートが必要な局面だ。

 これがもし、女親だったら?!

 

 「週刊女性」の記事には「家事などは麻央さんのお母さん、舞台や歌舞伎関連のことは海老蔵さんの母の希実子さんや海老蔵さんの妹のぼたんさんと、役割分担をしています」との梨園関係者のコメントも掲載されている。そう、実際には海老蔵一家には麗禾ちゃんの祖母や叔母がいる。もちろんお手伝いさんだっているだろう。母方にも祖母や叔母(小林麻耶)もいるではないか。海老蔵一家をフォローする大人はたくさんいる。なにも麗禾ちゃんが<ママ代わり>をする必要なんてどこにもないのだ。

 最後になるが、同誌の中で海老蔵が夜遊びを一切やめ、家庭ひとすじのマイホームパパになっていることをことさらに称賛するのも「なんだかな……」という思いがぬぐえない。だって、これがもし女親だったら絶対こんなふうには書かれないはずだから。シングルマザーが飲み会を控え家で待つ子どものためにまっすぐ帰宅することを、どこの誰が「素晴らしい!」と称賛してくれるだろう。海老蔵と同じことをシングルマザーがしたところで「当然だ」「母なんだから当たり前」と言われてしまうに違いない。この日本の風潮、言葉にすると「なんだかな……」としかいいようがないぐらいやるせなさを感じてしまうのは筆者だけであろうか。

 

 

引用元:http://wezz-y.com/archives/55828/2