【涙腺崩壊】妻子もかえりみず好き勝手遊びまわっていた俺。ある日突然「お母さんが子供を迎えに来ないから、お父さんに迎えに来てほしい」と保育園から連絡があって…
俺「サリナ…」
サリナを見つめた。
俺の気持ちは固まってる。
強い決意でサリナに会いにきたんだ。
サリナ
「どうしたの? こんな朝早くに。
それにびしょびしょ。」
言わなきゃ。
ちゃんと言わなきゃ。
あの日公園で再会した日。
ハルを引き取りたいと言われた日。
ジュンの家から連れ出してサリナとハルが出ていった日。
何度も。
何度もチャンスはあったんだ。
ずっと。
ずっと言えなかった。
だからちゃんと伝えよう。
遅くてもいいんだ。
自分の気持ちを伝えよう。
俺「サリナ… 好きだ。 だから…
俺のそばにいてほしい…」
サリナ
「ど、どうしたの?急に。」
動揺してるのか少し瞳が潤んでる。
俺
「ずっと思ってた。
ハルのために3人で暮らすべきだって。。
でも、 違うんだよ。
今はサリナとハルのために3人で暮らしたい。」
サリナは黙って頷いた。
俺
「この間…
本当に幸せになれるのかな?
って聞いただろ?
神様が幸せにしてくれるかな?って」
サリナの瞳には大粒の涙が溜まっていた。
俺
「あの時の答え。 今ならちゃんと言える。
俺が幸せにする。 サリナもハルも。
だから… だから… 俺のそばにいてくれ…
本当にもう後悔したくない…」
サリナの瞳から、涙がつーっと流れた。
俺はありのままの気持ちをサリナに伝えた。
答えがどうであろうと。
サリナは泣きながら口を抑え、
頷きながら俺の言葉を聞いていた。
俺
「サリナとハルが笑顔になれるように、
精一杯努力する。」
俺も感情が高ぶりすぎて涙が出てくる。
サリナ
「甘えていいのかな… 本当に…」
俺
山傷つけてきた。本当にごめん。
でもサリナとハルのためなら変われる。
だからやり直そ…」
サリナ
「……」
サリナは黙って、俺の胸に頭をうずめてきた。
俺は肩に手を添える。
今まで自分の気持ちを
言葉にするのが苦手だったんだ。
たがらこそ、俺の真剣さが
サリナに伝わったのかもしれない。
サリナ
「ありがとう…」
俺こそありがとうだ。。。
サリナ自身、
まだジュンへの気持ちは断ち切れてなかった。
それでも、もう一度家族になりたいと想う気持ちは
俺と同じだったんだ。
その夜、サリナがハルを連れて家にやってきた。
朝ハルは寝ていて、
サリナもまだハルに何も話していないと言っていた。
ハルは少し不安な表情だ。
急に俺の家に連れてこられたんだ。
無理もない。
ハル
「パパなにかあったの?」
俺
「ハルパパの膝に座ってくれるかな?」
ハルが俺の膝にちょこんと座る。
ちょっと前まであんなに小さかったのにな。
本当に大きくなった。
俺
「ハル? パパとママと一緒に住みたい?
ハルの気持ちパパに教えてくれるか?」
ハル
「はい。。。 でもぼくわがままいわないよ」
俺
「今はワガママ言っていいんだよ。」
ハル
「あの…いっしょにすみたい…」
ハルの表情が少し曇る。
サリナ
「ハル。 パパとママと3人一緒に暮らそw」
サリナがハルに笑いかける。
ハルは俺とサリナの顔を行ったり来たり見る。
ハル「ほんとう…?」
ハルが澄んだ瞳で俺を見つめた。
俺「うん」
俺は笑顔で返事した。
ハル
「パパと… ママと…ぼく… いっしょ?」
サリナ
「そうだよw ずっと一緒w」
サリナがハルの手を取った。
ハル
「いっしょ…ウアーーン。
いっしょ…ヴエーン」
ハルが大声で泣き叫んだ。
すごく満たされた気持ちになる。
サリナも俺も自然と笑顔が零れる。
随分遠回りをした。
ようやく3人、
家族の絆が芽生えた瞬間だった。
3人で暮らし始め、
俺はサリナとハルのために一生懸命働いた。
休みの日は、
ずっと3人でできなかったことを
やろうって決めたんだ。
失った時間を取り戻すかのように、
色んなとこに思い出作りに行った。
釣りに行ったり、旅行に行ったり。
祭や花火大会。
サリナの希望でディズニーランドにも行った。
ハルは少し落ち着きなかったけど、
途中からはしゃいで本当に可愛かったな。
俺は指輪を買ってそれをハルに見せた。
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