【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

 

その時はすぐに帰ってくると思ったけど、結局夜になっても、ドラえもんは帰ってこなかった。

スペアポケットを使ってどこに行ったのか調べようと思った僕は、ドラえもんの押入を開けた。でもそこも、もぬけの殻だった。

まさかと思い引き出しを開けたら、タイムマシンすらもなくなっていた。

慌てて父さんと母さん、ジャイアンとスネ夫、しずかちゃんと一緒になって街中を探したけど、結局ドラえもんは見つからなかった。

まるで最初からいなかったかのように、ドラえもんは忽然と姿を消した。

残ったのは、記憶の中のドラえもんだけだった。

(……きっと、今の僕を見たら、キミは怒るだろうな……)

天上を見つめながら、ふと、そんなことを考えた。

僕だってしずかちゃんと結婚したい。だけど、僕なんかがしずかちゃんと結婚していいのだろうか。出木杉はとても立派になった。ジャイアンもスネ夫も、みんな自分で自分の人生を歩いている。

……それに比べて、僕はどうだろう。惰性に流され、ただ生きてるだけじゃないか。