【涙腺崩壊】のび太『あれからもう10年か……』ドラえもんがいなくなってからののび太の成長、ドラえもんのその後が泣ける・・・

ストーリー, 感動

その瞬間、彼女は顔から火が出る勢いで真っ赤にさせ、下を向いたまま動かなくなってしまった。

……それでも、繋いだ手は決して離すことはなかった。

だから僕は、彼女を守りたいって思う。

こんな僕でも、彼女は幸せと言ってくれた。それが、とても嬉しかった。

ただ……

――カラン

「………」

郵便受けから音が鳴り響く。それはつまり、手紙が届いたということ。

このところ、手紙の頻度が少なくなった気がする。

定期的ではあるが、次の手紙までが間隔が空くようになった。

その理由については分からない。

とりあえず、僕は郵便受けの便箋を手に取り、中の手紙を取り出した。